令和5年 龍村美術織物 干支 マスコット 兎
商品詳細
- 作家
- 龍村美術織物
- 素材
- 正絹
- 仕立
- 仕立て代込み価格
- 価格
- 13,200 円
- 納期
- 翌日発送
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サイズ H約18.5cm W約11cm D約12cm
価格 13.200円
[上衣上飾]経錦 波兎雪輪文
海を渡り東アジアから伝来した磁器の意匠は、日本ならではの感性を映して時代とともに独自の文様へと変化してゆきました。
その中でも、果てることのなく打ち寄せる波に永遠の幸せを願う青海波文様をアレンジし、兎が見え隠れする楽しい意匠を製作しました。
兎の長い耳は福を招くと言われ、波間の一部に忍ばせた雪輪文様は五穀の精を意味します。
[上衣衿飾] 早雲寺文台裂
箱根の早雲寺什宝に文台と硯箱があり、これは室町時代の古典学・連歌の第一人者である宗祇の愛用品であったものです。この裂地のもつ渋さと豪華さの絶妙な調和をそこなわず現代的工夫を加味して織りだしました。
[上衣下飾] 想い出
インドでは古来、荒涼とした大地に芽吹く花や実、樹木を神聖なものと考え、ナツメヤシの新芽も様式化されたペイズリー文様として伝わっています。それを範をとり新たに文様を構成し華麗な錦として織りなしました。
龍村の木目込み辰
「前飾・背飾・瑞雲」経錦 瑞龍楚繍文高い技術と完成度を持つ中国の染織品は伝播した周辺の国々に強く影響を与えるほどでした。その生産の中心、楚国(現在の湖北省)で見つかった数多くの染織品の中から龍の刺繍を範に製作しました。
当時の刺繍文様の特徴である図案化された龍や花の枝、蔓草が垂直水平の線として四角形で描く幾何学的な構成を活かし、龍が引き立つようアレンジしています。
中国で最も尊ばれる意匠のひとつであり、宮廷の興隆や婚姻の円満などを象徴する吉祥柄、龍を経錦の技術で表現しました。
「宝珠・尾先」ゴールドメロン
自然の恵みが育む果樹などの表衣は、豊かにしてさまざまな表情をあらわし創作の美をあたえてくれます。
この文様は人間の感性からは生まれないメロンの表衣に範を求め、美しく構成された文様美に創意を加え雅趣ある錦として織り成したものです。
「表飾」敷松葉
”林間に紅葉を焚きて酒を温む”とは東洋的気韻を謳いあげた名句であります。
晩秋の山野に打敷く落花生の風情も赤、日本の風物人情の中にあってこそ、その美しい自然の造形が生きて来るといえましょう。
今此の雅趣を文様に抽象し、織りだしました。
[耳] 一重蔓小牡丹
金世の茶人達が名物と称する茶人の仕覆や書画の衣裳などに用いた裂地は名物裂と呼ばれ茶の湯の世界では特に珍重されています。
この原品は名物裂の中でも名品の牡丹唐草であります。牡丹唐草は牡丹の花の大きさによって、大牡丹、中牡丹、小牡丹に分けられ、また唐草の茎の線が一本か、二本かによって一重蔓、二重蔓と呼ばれています。
本品は一重蔓小牡丹に分類されるもので、牡丹や菊花風の四種の花文や霊芝雲文を配し、気品高く妙味ある色調で織りなしたものであります。