綿や繭から糸を紡いだ紬糸を、機織りの緯線・経線の片方若しくは両方に用いて織ったものです。

手撚りした糸(紬糸)はところどころ小さなこぶを生じますが、それが織物の独特の風合いとなり、鈍い光沢を放ちます。

結城紬、大島紬、小千谷縮、牛首紬など、その土地の名がついた紬が全国にあります。

何人もの職人の手を経て、気の遠くなるような時間をかけて一反の布が織られることも多く、耐久性に優れ、数代に渡って着繋がれることから、相応の価格で取り引きされます。

街着として用いられることが多いが、近年では無地の紬に紋を付けたりして略正装として用いられる場合もあります。
生紬附下”春葉”よたか
2012/04/0710:55:01